ロンドンを拠点に活動するファッションブランド「DERRICK」がロンドンファッションウィークにて25SSコレクションを発表。今シーズンは、”架空の休暇”が舞台となった。
ホリデイはいつだって明るい。そんな、絶対的な空間に突如として現れた無念や哀愁。キャンセルされた旅行や、延期された計画について。混沌とする”主人公”の心情はそっけなくいて欲望的であり、静かでいて騒がしい。瞬発的な2項間のやりとりが、色や素材の巧みな組み合わせから鮮やかに描写された。
暖かな気候のために買ったばかりのシャツが、今では目的もない。まだロンドンにいる。まだ8月の雨に打たれている。来年はきっと、その旅に出ると思うよ。-Luke Derrick
